感覚統合 スヌーズレン 発達障害 自閉症 JSI-R JSI-3D

JSI-3D

JSI-3D試案(Japanese Sensory Integration Inventory 3 dimensions)の紹介

■JSI-3Dは、JSI-Rの進化版、さらに包括的内容で感覚統合療法の治療方針を導き出します
 JSI-3D(Japanese Sensory Integration Inventory 3 dimensions)は、感覚統合障害をもつ児童の行動特性をより包括的に評価するためにJSI-Rを改定した評価用紙です。JSI-Rと比べてJSI-3Dでは、@行為機能障害に関連する項目の追加、A心身機能・活動・参加の3つのレベルで分析、B発達の達成度と特異的な行動の偏りの2つの視点で分析可能などの特徴を持っています。現在、まだ研究レベルのものですが、現時点での質問項目、スコアリングシートを公開しています。

■JSI-3Dのカテゴリ
 JSI-3Dの結果は、以下のカテゴリで評定されます。

○達成度
 達成度は、発達に伴って習得するスキルについて、定型発達の基準と比較し、以下、3つの領域のスキルの達成度を示しています。
  粗大運動達成度 巧緻動作達成度 生活技能達成度

○感覚統合機能の未熟さ・偏りによって生じる困りごと・苦手さ
心身機能水準(ICF)
  感覚調整障害関連カテゴリ
   感覚調整障害とは、
    ■感覚探求:前庭
    ■感覚探求:固有
    ■感覚探求:触覚
    ■感覚過敏:前庭
    ■感覚過敏:触覚
    ■感覚調整障害関連行動
(感覚調整を関係する覚醒・注意機能)

  行為機能障害関連カテゴリ
   行為機能障害とは、
    ■基本的行為
    ■応用的行為

 
活動水準(ICF)
 感覚統合障害によって生じる可能性のある日常生活活動への影響を評価します。
   ■家庭での苦手さ
   ■保育園・幼稚園、学校での苦手さ


参加(ICF)
 感覚統合障害によって生じる可能性のある社会参加への影響を評価します。
   ■社会参加の苦手さ

■JSI-3D使用上の注意
 JSI-3Dは、自由にダウンロードして使用することができますが、以下の点にご注意ください
1)JSI-3Dは、単なる行動チェック表に過ぎませんので、この結果だけで、お子さんの状態を判断しないでください。
2)JSI-3Dは、あくまでも行動の特徴/特性を捉えるためのもので、行動の優劣を測定するものではありません。
3)JSI-3Dは、必ずしも感覚刺激の受け取り方の偏りだけを反映するものではありません。
4)感覚統合機能の評価のためには、この評価のみならず他の検査、観察より総合的に判断する必要があります。最終的な、結果の解釈につきましては、感覚統合に精通している専門家にご相談して頂くことをお勧め致します。
5)JSI-3Dは、まだ研究段階のものであり、今後、項目内容・評定方法が変更になる可能性があります。現時点の評定結果はあくまでも目安程度とお考えください。

■JSI-3Dスコアリングシート入力の際の注意
1)「遊びの好き・嫌い」の14項目は、2回入力する必要があります。始め入力欄は、好きの傾向をスコアリングしていますので、好きの傾向に応じて数値化します。(大嫌い:1、嫌い:1、普通:1、好き:2、、大好き:3、その他:0)2回目の欄は、嫌いの傾向をスコアリングしていますので、嫌いの傾向に応じて数値化します。(大好き:1、好き:1、普通:1、嫌い:2、大嫌い:3、その他:0)

■JSI-3Dの標準データについて
 現在公開中のスコアリングシートは、4〜10歳の児童972名のデータをもとに作成してます。今後、標準データがさらに増えた場合、スコアリングの見直しを行う可能性があります。
 ※2024.3 スコアリング(Ver. 0.50)をアップデートしました。


JSI開発プロジェクト

代表 太田篤志

●プレイジム
 兵庫県姫路市飾磨区英賀宮田51


コンタクト

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